娘の誕生日と父の支配

14才のお誕生日おめでとう
まだ、後四時間後かな

あの日の夕方、まだ日が暮れてはなく
薄暗くなる頃、陣痛が限界になって歩いて病院行こうと思って
黒磯の橋まで歩いたけど歩けなくなってタクシー呼んだ
病院は目の前だけど仕方ない

病院着いて玄関入ったら破水した
車椅子で分娩室に連れて行かれた

それから23時24分
あなたが生まれた

嬉しかった
幸せで幸せで涙が出た

生まれてきてくれてありがとう


今日は1日昨日リフォーム完了した後の
掃除をしていた

昼前ばあちゃんと、温泉と墓参りに行き
帰って昼食をばあちゃんと食べていたら

親は具合の悪い祖母の病院から帰り
ヒートアップしていた

何にヒートアップしていたかは聞く限り

弟の仕事の車が故障したらしく

今日出勤してない

「今日は1日家に居る」
と言った弟の言葉を
何を勘違いしたか

出勤して事務所にずっと1日居ると
思っていたらしく

どこにおるんか、事務所におらんけど

今日は1日家に居るって言ったけど

わし、そんな話聞いてないど

子供の守りがあるけー出られん

かなり父は激怒した声だった

私は知らぬ振り

あんたにとっては事務所は家だろうが
弟にとっては須々万が家だろうが

勝手に解釈している父がおかしいだけの話だろうが

その後父は車のタイヤを冬用に交換し
夕方まで畑の取り込み

私は5時には夕食を食べ6時には風呂に入った

リフォームした事務所の入り口に衝立をしていたことを
あれで、狭くないのか聞いてみた

お前がああするって言いよったんじゃないか

はあ知らんど

あれ以上のことはせん

あれで、ええようにあいつ(弟)にも
言うて聞かせとくいや

だと

あんた何歳の子供に向かって言いよる

私は40、弟は38だよ

言って聞かせる

何歳の子供か

せいぜい小中学生だよ

いつまで、子供を支配しやがる

弟は支配などと思ってはいないだろうが

未だに「わしの目の黒い内は許さん、好きにはさせんぞ」

とまだ言っている

40になっても子供はその父親に従い

父親の考えの範囲内に無いことは

全く意見を言っても無駄

若い者の思考など
考えもしない

昨日は流しの床はコンクリのままの方がメリットが多いから

コンクリのままで言いと言ったら
あれでは倉庫の誇りが入るから

絨毯だの人工芝だの言い出したから

だれも倉庫を使う人間いないし
みんな歳をとって二階に上がらなくなるし
出入りすることもないのに
無駄な金を使わなくていいよ

と言うと

まだわからんど、わしがあいつ(弟)の歳には
バリバリにやりよった

過去の栄光か

父ならもちろんそうであろう
人を増やし人を使い

だけど弟は違う

仕事より家庭を優先する

バリバリやるなら今の年でやっているだろう
人を増やし人を使い

誰が今からまた会社を大きくすると言うの

話にならない

いつまで野望をもち
いつまで子供を支配し続ける

こうしやがらん
何で言わんのかのー
等という言葉

当たり前じゃん

支配されている人間は
支配している人間に従うのみ

従わなければ問題が解決せず
問題がおおきくなるから

何も言わない

それが私

だけど支配されていると思っていない弟には

ただ、単に
子供の守がある
車が故障している
だけの話で

出勤してないのも
仕事より家庭が大切だからで

支配など微塵も思ってないだろう

私はアル中男の支配から逃げたと言うのに

今度は父親の支配で一生を費やす

まあ、これから仕事を増やして

衣食住だけの借り物の家に住まわせてもらっていると思えば

なんの不満もない

寝るところがあり
食べられれば
充分

アル中男とは
寝ることも食べることも出来なかったのだから

それなのに
寝るところがあり食べられるものがあり
有り難いと思え

最後には生活費を返せまで言われた

それほど言うなら

毎日の介護ヘルパー代とマッサージ代を返せ

パワーバランスの強い方が弱い方を支配する

アル中男の支配下から抜け出しても

結局また、アル中男と同じ

父親の支配下にいる

馬鹿みたいだ